今回は、1990年代に活躍した関西BKのボクサーたちを紹介したいと思います。
#タイトル犬や、タイトル犬を輩出したボクサーに絞ってご紹介します

まずは、既に登場した3頭のボクサーから。

Ch.g アルフ v. ビンゴ ロスイ(牡)
父:カルクv.ブラウハイム、母:エキスプレスパピーv.コトヒラハセガワ
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関西ボクサークラブの最古参で、私にとっての初めてのボクサー。
1985年、ドイツ輸入犬ギターノv.オストパルクが日本チャンピオンを獲得した年の未成犬チャンピオンです。
その後、チャンピオングループタイトルを3度獲得。
父は4大基礎犬直系の重厚なヨーロッパ系ですが、母はアメリカ系でした。
父のブラウハイム犬舎は、佐々木審査員の犬舎。3頭の台牝によってA胎からF胎までタイトル犬を輩出しており、1986年日本チャンピオン ディータv.ブラウハイムを輩出しています。
また、私の2007年日本チャンピオン アルフv.ヴィーゲンリートの母方祖母が、ブラウハイム犬舎のF胎です。
母のコトヒラハセガワ犬舎は、1970年代~1990年代半ばまで活躍した犬舎で、1986年日本チャンピオン ウッツv.コトヒラハセガワを輩出していますが、ヨーロッパ系とアメリカ系両方を繁殖されていました。
私のボクサー狂の源泉で、アルフv.ヴィーゲンリートの「アルフ」はこちらのアルフから名前をもらいました。
なので、元祖「アルフ」は、この子です。


1991 N.ch イルザ v. マイヅル ナカオカ(牝)
父:1985N.ch ギターノv.オストパルク、母:1989 N.ch グリーマv.マイヅルナカオカ
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会長の故榮山浩吉さんの初めてのボクサー。
1989年未成犬日本チャンピオン、1990チャンピオングループ(ドイツ輸入犬リリーv.シャッツケストラインの2席)、1991年チャンピオン獲得。
マイヅルナカオカ犬舎は、当時関西で唯一といえる本格ブリーダーとして1980年~1990年代初めまで活躍しました。
1984年日本チャンピオン ビッキーv.マイヅルナカオカ、1989年グリーマv.マイヅルナカオカを輩出しています。
ちなみに、ビッキーの母はアメリカ系。
もう1頭、エマofモンク(三村審査員繁殖)と2系統で繁殖されていましたが、繁殖実績を残したのはアメリカ系の方でした。
父のギターノv.オストパルクは、ドイツからの輸入犬で、その後の日本のヨーロッパ系ボクサーのタイプを大きく変えた種牡で、私のボス系として今もサイアーラインがつながっています。
母のグリーマは、母のビッキーと娘のイルザとで3代連続日本チャンピオンをつないだ台牝です。
イルザは、ドイツ輸入犬1989年日本チャンピオン ハイコv.グラーフェンシュプルンクとの間に1胎ありますが、所有者の榮山さんの手元に残した後継台牝が何者かに毒殺されてしまい、これによりマイヅルナカオカ犬舎のファミリーは絶滅してしまいました。


Ch.g ハローv.カニスメージャー(牡)
父:1985N.ch ギターノv.オストパルク、母:ヒラリーv.オイレンホルスト
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副会長の故塩見綾夫さんのボクサー。
1990年日本チャンピオングループ獲得。
カニスメージャー犬舎は、故阿部忠男審査員の犬舎で、日本チャンピオン エミリv.カニスメージャーを輩出しています。
父は前出のギターノ。
母のヒラリーもドイツ輸入犬で、その父は、歴史に残る大種牡、Atiboxsieger Xanthos v. Bereler Riesで、ハローはこの時代の世界レベルの名血でしたが、大型で性質的にキツいところがあったこともあり、残念ながら種牡として使われることもなく早逝してしまいました。

以上3頭は、1980年代生まれのボクサーたち。


Ch.g カリマv.フィリップスハイム(牝)
父:エロスv.d.ホエヴァーボス、母:1995N.ch ラv.ザンタナ
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私の2頭目のボクサー。
2000年日本チャンピオングループ獲得。
フィリップスハイム犬舎は、1990年代を中心に数々のボクサーをヨーロッパから輸入した宮田直也さんの犬舎。
C胎は、名義上の犬舎こそフィリップスハイムですが、実際は佐々木審査員のブラウハイム犬舎で繁殖されており、母のラはその後ブラウハイム犬舎のF胎を輩出しています。
2000年代を中心に活躍した犬舎で、2002年日本チャンピオン エラスティッシュv.フィリップスハイムを輩出しました。
父のエロスはオランダからの輸入犬で優れたボクサーでしたが、来日後、他犬に襲われて以降パフォーマンスが低下。審査会では良い成績を残すことができませんでしたが、種牡としては2頭のチャンピオンを輩出した他、後世に大きな影響を与えています。
母のラもドイツ輸入犬で、歴史的名種牡Atiboxsieger Xanthos v. Bereler RiesとAtiboxjugendsiegerin Femmina v. Santanaを両親に持つ世界レベルの超良血。
私のグローセントロイメン犬舎の基礎台牝として、2回繁殖し、新たなサイアーラインとファミリーラインを形成した珍しい存在です。
生後6ヶ月のラが輸入されると知った日から、私はラの娘を初代台牝に迎え入れることしか考えていませんでした。

<代表直仔>
1回目:ex. Ch.g アランv.フルスウーファ
・Ch.g ボスv.d.グローセントロイメン(種牡として3頭の日本チャンピオン、2頭のチャンピオングループを輩出)
2回目:ex. クサンチッポスv.ハルツプリック(ドイツ輸入犬)
・Ch.gカーリスv.d.グローセントロイメン(台牝として、Ch.g ダーリアv.d.グローセントロイメンを輩出)
・カリマv.d.グローセントロイメン(台牝として、Ch.gグレイスofモンクを輩出)
・カルロv.d.グローセントロイメン(日本訓練チャンピオン警戒R.Ch獲得)


Ch.g クセルクセスv.d.フリーゼンペルレ(牡)
父:Klubsieger Eyco v.d. Bielsburg、母:Monique v.d. Friesenperle
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故榮山さんの2頭目ボクサー。関西BKでは初めての輸入犬で、故鳥海襄さん(ヤングハズバンド犬舎)の斡旋で輸入されました。
1999~2000年 日本チャンピオングループ獲得。
ドイツからの輸入犬で、フリーゼンペルレ犬舎は、1980年代~2000年代に活躍したドイツの名犬舎のひとつ。
クセルクセスの他、中部BK 故鳥海襄さん(ヤングハズバンド犬舎)によってCh.gピアv.d.フリーゼンペルレ、Ch.gウラルカv.d.フリーゼンペルレが、榮山さんによってビーベルv.d.フリーゼンペルレが輸入されています。
父はKlubsiegerで訓練競技会でも常に上位入賞していたEyco。
母は、4大基礎犬直系で、Eycoの母方祖父のラインも4大基礎犬直系だったこともあり、クセルクセス自身も大変重厚なボクサーでした。
前出のウラルカと、1997年日本チャンピオン シンシアv.フィリップスハイムという2頭の秀逸な良牝との仔犬が産まれたにも関わらず、いづれも生後まもなく全滅してしまうという悲運。
この2胎が順調なら、その後の日本のボクサーは少し違っていたものになっていた可能性があると思っています。

<代表直仔>
・Ch.g アップライゼv.d.ローゼンカマー


ビーベルv.d.フリーゼンペルレ(牝)
父:Portus v.d. Friesenperle、母:Yasmin v.d. Friesenperle
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故榮山さんの3頭目のボクサー。関西BK2頭目の輸入犬。ビーベルは、「バイブル」のドイツ語で、榮山さんが名付けたものです。
審査会で良い成績を残すことはできませんでしたが、優れた血を子孫に伝えました。
父のPortusは主に訓練競技会で活躍したボクサーで、特にFH(足跡追及)では常にドイツボクサークラブの上位にいました。
母のYasminはフリーゼンペルレ犬舎の看板台牝で、ビーベルは当時ヨーロッパの良血でした。
2回の繁殖を通じて、今にその影響を与えています。

<代表直仔>
1回目:ex. Ch.g ボスv.d.グローセントロイメン
・2007年 N.ch ブレイヴィv.ヴェストリッヒヘルト(台牝として、2010N.ch アドルフofゼロインフィニティを輩出)
・Ch.gバレンv.ヴェストリッヒヘルト
・ビスマルクv.ヴェストリッヒヘルト(種牡として2頭のチャンピオングループを輩出)
2回目:ex. ハーリofヤングハズバンド
・ジュエルofヤングハズバンド(台牝として、2008N.ch アララトv.ベルクシュタイン、Ch.gアペニンv.ベルクシュタインを輩出)

2回目は、榮山さんが亡くなった後、引き取られた鳥海さんの犬舎による繁殖となりました。

以上のとおり、1990年代は10年という長い年月にあって数頭しか挙げられませんが、彼らによって2000年代の関西BK大躍進の礎が築かれることになります。

小村記

関西ボクサークラブが初めて審査会を開催したのは、1992年のことです(多分)。
カタログが見当たらないので確認することもできず・・・

「第1回 西日本ボクサークラブ単独展」

大阪市淀川河川敷での開催でした。
当時、地区クラブ単独で審査会をすることができない規定だったので、中部ボクサークラブと一緒に、地域クラブ「西日本ボクサークラブ」を作って開催したものです。
「西日本ボクサークラブ」は、ちゃんと届け出をして設立したクラブなので、今も存在する・・・はず?


大阪単独展1

左から、アルフ(CN:ボス)&私の両親、鳥海さんの奥さま、塩見さん(副会長)
イルザ(CN:ハナ)&榮山さん(会長:ヴェストリッヒヘルト犬舎)
政木さん(幹事:フェストバオム犬舎)、井上さん、鳥海さん(中部BK:ヤングハズバンド犬舎)

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左から、ドイツ輸入犬ダーコv.オスタートァ&鳥海さん、石原審査員(フェルスフェルト犬舎)、酒井勝さん(クレセント犬舎)、アーネスofブナグリーン&榮山さん、佐々木審査員(ブラウハイム犬舎)

アーネスは、オランダ輸入犬Ch.トビアスv.d.ホエヴァーボスの息子。

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大阪単独展2

左から、アンカv.フルスウーファ、ドイツ輸入犬ピアv.d.フリーゼンペルレ&鳥海さん

アンカv.フルスウーファは、私のCh.gボスv.d.グローセントロイメンの父である、Ch.gアランv.フルスウーファの同胎。

                                                 ドイツ輸入犬 Ch,g ダーコv.オスタートァ
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                                              ドイツ輸入犬 Ch.g ピアv.d.フリーゼンペルレ
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ダーコとピアのペアから産まれたCh.gファラーofヤングハズバンドが、パズー(Ch.アトラスv.d.アウクエプフェル)のファミリーの祖。
一昨年亡くなった鳥海さんがドイツから輸入した血脈は、28年経った今も関西BKのボクサーたちの血に脈々と受け継がれています。

                                        Ch.gアルフv.ビンゴロスイ(9歳半) この日は見学組
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                                       左:ダーコ 右:アリンダv.フェストバオム(アルフの娘)
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オランダ輸入犬 Ch. トビアスv.d.ホエヴァーボス
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トビアスは、当時の日本のヨーロッパ系ボクサーには全く無かったタイプで、その堂々とした頭部と骨格、派手な立姿で一世風靡しました。
写真はあまり出回っていないので、貴重だと思います。

カタログも残っていないので、当日どのくらいのボクサーが集まったのかよく覚えていないのですが、記憶している限りは、この他にもドイツ輸入犬 Ch.g ヨニーv.d.モレクヴェレ(中部BK:関谷さん所有)も出陳されていたので、頭数はともかく、当時の日本を代表するボクサー達が集まっていたことは確かです。

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右の眼鏡でふざけているのは私の父なのですが、この日の父より今の自分の方が歳上なんですね。
そう考えると、30年の月日はとても長く感じますし、あっという間に歳を取るのだなぁとも思います。

小村記

関西ボクサークラブにおける繁殖第1号は、グローセントロイメン犬舎のA胎で、1991年6月のことでした。

今はじめて、来年うちの犬舎が30周年であることに気付きました

父犬は、私の初めてのボクサー、ボス(CN)
母犬は、関西BK会員の所有するアキナ

つまりうちのA胎は、借腹での繁殖でした。

                                             パパと仔犬たち
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                                             父 Ch.g アルフ v. ビンゴ ロスイ
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     母 アキナ v. ゲルトナー
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記念すべき第1号の繁殖から世に出たボクサーは産まれませんでしたが、これ以降30年間の関西ボクサークラブにおける繁殖では、会員数の増加と共に日本を代表する素晴らしいボクサーをたくさん輩出してきました。

クラブ設立以降、タイトルに関わった犬舎だけでも以下に挙げるとおりこれだけの数が世に出しました(過去現在のクラブ会員含む)
※( )は、以下のタイトル獲得犬やその親となったボクサー
・日本チャンピオンタイトル(Ch、Ch.g)
・ボクサークラブビクタータイトル(Vic、Vic.g)
・日本訓練チャンピオンタイトル(T.R.ch)
・日本服従訓練競技タイトル(GH.Ch.g)

<関西ボクサークラブが輩出した犬舎とボクサーたち>
◇マンク
(Ch.gグレイス、2017Ch.ヘレン)
◇グローセン トロイメン
(Ch.gボス、Ch.gカーリス、T.R.chカルロ、カリマ、2009Vic,Ch.gダーリア、ダリウス、デモニー、Ch.gエクリプス、エルゼ)
◇ベストリッヒ ヘルト
(2007Ch,2006Vic.ブレイヴィ、Ch.g,Vic.gバレン、Vic.gビスマルク)
◇ジーガー クランツ
(Vic.gアリシア、Ch.g,Vic.gボリス、ベラルダ、Ch.g,Vic.gカシアス)
◇ローゼンカマー
(Ch.gアップライゼ)
◇ヴィーゲンリート
(2007Ch.2006Vic.アルフ、Ch.g,Vic.gアンジラ、Vic.gベルター、Vic.gボニー、Vic.gビータ)
◇ゼロ インフィニティ
(2010Ch,Vic.gアドルフ)
◇バンブス シュプレスリンク
(Ch.gアルヴィザ、2011Ch,2010Vic.ベアトリス、2012Ch.クララ、2014Ch.セシル、2018Ch.ディータ)
◇ノイエングリューク
(2009.Vic,Ch.gアトム、Ch.g,Vic.gアルト)
◇ジルバーナーフリューゲル
(2012Ch,2010Vicアゾルフ、Ch.gアポロ)
◇メンシェン フロイデ
(アレクサ)
◇ベルトハイトジャパン
(Vic.gアマンダ)
◇ヴェルペンシュプーァ
(GH.Ch.gアフラ)
◇グレンツェ
(Ch.gアーデル、2016Vic,Ch.gブルーノ、Ch.gバルダー)
◇アウク エプフェル
(2014Ch.アトラス、2016Ch.アマロ、GH.Ch.gアキム)

今後追って、関西ボクサークラブが輩出したこれら日本を代表するヨーロッパ系ボクサーについて紹介していきます。

小村記

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